ヒアルロン酸の注入箇所

顔へのヒアルロン酸注入が一般的に行われる部位には、額、こめかみ、目の下、マリオネットライン、頬（ゴルゴライン）、ほうれい線、顎などがあります。各部位ごとに注入の目的が異なるため、適切な場所に目的に沿った形でヒアルロン酸を注入する必要があります。ここでは部位ごとの注入方法を解説します。

こめかみが加齢により窪むことがあります。この場合、骨上または皮下にヒアルロン酸を注入し、こめかみをふっくらさせます。これにより、眉が上がり、たるみも改善されます。指でこめかみを少し引き上げると、その効果を感じることができるでしょう。

ヒアルロン酸注入が特に多く行われる部位の一つです。目の下のくぼみやクマ、たるみには柔らかめのヒアルロン酸を微量ずつ点状や線状に注入し、症状を改善します。比較的柔らかいヒアルロン酸を使用します。

ほうれい線は多くの原因が絡んで発生します。たるみ、骨の萎縮、筋肉の発達に応じて治療が異なり、必要に応じて頬やもみあげ付近にもヒアルロン酸を注入します。また、場合によってはボトックスとの併用も行われます。

加齢により顎が萎縮しやすい位置です。萎縮が進むと梅干し状のしわが目立ちますが、ヒアルロン酸を注入することで、自然な表情を取り戻し、首元のたるみも改善します。特に日本人には顎が萎縮している方が多く、少量注入で顎のラインが整います。