ボトックスとヒアルロン酸はどっちが先？同時にできる？

ボトックスとヒアルロン酸の選び方は、悩みによって異なります。まず、ボトックス注射とは、ボツリヌス菌由来のたんぱく質からなる薬剤を注入する治療で、筋肉の動きを抑制する効果があります。そのため、表情筋の動きが原因でできるシワ、例えば額や眉間、顎のシワなどに対して効果を発揮します。 一方で、ヒアルロン酸はもともと体内に存在する保水力のある成分です。美容クリニックでは、高濃度のヒアルロン酸を注入することで、乾燥や弾力不足によってできたシワを内側から支え、肌に潤いを与える治療を行います。特に、乾燥や加齢によるシワや、顔のボリューム不足の改善に向いています。

両方の施術を併用することで、より効果的な治療が期待できます。特に同じ部位に施術する場合は、ボトックスを先に施術し、2週間ほど経ってからヒアルロン酸を注入するのが一般的です。先にボトックスで筋肉の動きを抑えた状態でヒアルロン酸を注入することで、シワが動きにくくなり、注入後の形が崩れにくくなります。結果的に、より長期間効果を持続させることができます。 ただし、部位によってはヒアルロン酸を先に施術する方が効果的なケースもあります。例えば、額を立体的に整えたい場合は、ヒアルロン酸で形を作ってから、後にボトックスを施術するのが適しています。額の動きが多い部位では、ヒアルロン酸で滑らかな形を作り、その上でボトックスを使用することで、自然な仕上がりを目指せます。