「しわ改善」クリームでしわはなくなる？美容皮膚科医が教えるスキンケア化粧品の本当の効果

例えば、目元に見られるちりめん状の小じわは、皮膚表面の乾燥によって発生し、比較的初期の段階です。このようなしわは、化粧品を使って目立たなくすることが期待されます。 他にも、加齢や紫外線によるダメージで真皮のコラーゲンやエラスチンが減少し、「大じわ」ができることや、笑ったり怒ったりするときにできる「表情じわ」、皮膚や支持靱帯が緩んで重力により「たるみじわ」が発生することもあります。外来では、「ほうれい線が目立つようになった」といった相談が増えており、これは「たるみじわ」の一例です。顔の骨量が減少し、支持靱帯が緩んでいることにより、皮下組織が下がりしわができるのです。

しわ対策の際には、注意が必要な逆効果な習慣も存在します。例えば、皮膚をこするようなマッサージはしわを誘発したり、たるみの原因になったりするため、避けるべきです。スキンケア時には手を横にすべらせず、押しつけないように心掛けることが大切です。また、表情筋トレーニングも過度に行うと拘縮が進み、しわができやすくなります。バランスを保ちながら、笑顔の表情筋トレーニングはおすすめです。